こんにちは、volです。
40代半ばの地方在住サラリーマンです。
学生時代からの友人Sが長年勤めた会社を退職するそうです。
突然の話に、色々と考えさせられる機会となりましたので記録しておこうと思います。
これまで営業職だったSでしたが、今後はモノ作りの道に進むそうです。
お子さんも昨年就職して独立したからと。
私と同じ40代半ばのサラリーマンが、私が想像くらいはしたかな。という道に進むことに決めたのです。
具体的なことは聞いていませんが、モノ作りと言っても範囲が広すぎて何のことやらさっぱりわかりません。ただS本人は昔から考えていた事のようです。
Sのところも現代の家庭らしく共働きです。子育てがひと段落して、経済的にもすぐにどうこうなる事もないのでしょうが、よく決断したな。というのが正直なところです。
それと同時に、心が揺れました。いや、刺激されたと言うべきでしょうか。
自分に置き換えて、考える機会をもらいました。
私はこれまで、60歳の定年まで今の会社に勤めて、定年後に自分の好きな事をしながら生活できたら良いな。なんなら、好きな事ならいつまでも働いて良いかもしれない。と考えていました。
私と同じ考えの方、割と多いのではないでしょうか。
そのプランを実現するために貯蓄と投資で、定年60歳までに資産○○円を目指す!といった発想で行動し、定年後はどこに住むか。何をするか。と計画してきたワケです。
それで定年後の自由な生活を妄想してワクワクしたりしているのです。
でも実際プラン通りには中々いかず資産残高は上下するし、会社の定年は65歳に延長になったりするしで、プランとズレてくる。
そうすると不安になったり、マイナス方向に考え込んでしまったりもするのです。
そもそも、好きな事ならいつまでも働いて良い。のなら、今すぐそっちの道に進めば良いのではないか?
今の仕事を定年まで勤めた後に好きな事、ってまわり道をする必要なんてないのでは。
身体が動くうちは働く。のなら。
友人Sは子育ても終わり、今後の人生を家族と話したうえで好きな事、の道に行くことにした。準備もしていたのだろうし、何をしたいかが明確な形としてSの中にあったからこそ、選択ができたのだろう。と想像しました。
そして自分が同じ行動がとれない理由を考えてみたのです。
もちろん、それぞれ事情も条件も違うのでしょうけれど。
自分の好きな事。今すぐそっちの道に行けば良いのでは、と考えるその道が意外とぼんやりしていることに気付きました。
奇しくも、私も定年後には好きな模型作りや木工などのクリエイティブなこと。
それこそモノ作りを好きなだけできれば良いなんて思っていました。
それにまつわる仕事なら定年後もずっと続けて良いと。
でも実際に何をするのかを考えると、まず木製テーブルを作って・・・あれ?
それにまつわる仕事とは?
もの凄くフワッとしたことしか想像できていなかったんです。
好きな事ならいつまで働いても良い。なんて言っても、その「好きな事」で食っていけないから、結局生活するための「仕事」をしなくてはいけない。
ああ、だから。
好きな事をして好きな事で働いて、それが収入に繋がらなくても困らない様に。
収入にならないかもしれない、好きな事ができるバックボーンを作るために。
60歳定年という期限的なひとつの目安に向かって、資産〇〇円という目標を立てて走っているのだな、と。
今回は同世代のSが下した決断が、私にも大げさでなく人生を考える機会をくれました。Sとは今後も付き合いが続くし、自慢を聞いたり愚痴を聞いたりするでしょう。その逆も然り。この考える時間をくれた事に感謝したいと思います。
短い時間でブワーーーっと考えたことなので、とりとめのない所がありますが、今の気持ちを記録として残します。
ありがとうございました!