こんにちは、volです。
40代半ばの地方在住サラリーマンです。
コロナ禍の中で盛り上がったキャンプブーム。
キャンパーだけでなく投資家からも熱い視線を浴びていたスノーピーク。
いち投資家・いちキャンパーの目線から記事にしたいと思います。
コロナ禍で様々なレジャーが制限された中で注目され、短期間で大きなブームとなったキャンプ。
元々それなりに愛好家がいてキャンプ用品にも一定の需要はあったと思います。
アウトドアという括りの中で、キャンプだったり登山であったり。
スポーツ用品店の中には必ずと言って良いほどアウトドアコーナーがありました。
夏休みは家族でキャンプ、なんて昔からよくあったでしょう。
今ではメジャーとなった感がありますが、ソロキャンは極少数派でそれこそ一人焼肉のように見かけたらヒソヒソされるくらいのレアキャラでした。
今ではどちらも普通の事として認知されましたね。
漫画「ゆるキャン△」がアニメ化されたあたりからソロキャン民が増加して市民権を得たように感じています。
私個人は高校生の頃からだいぶサバイバル寄りのキャンプにはまり、熱したり冷めたりしながらダラダラと現在までキャンパーを続けております。
1年に5~10回キャンプするくらいのユーザーですが、これが多いか少ないかはわかりません。
学生当時から現在に至るまで、ブランドイメージと商品価格があまり変わっていない印象なのがコールマン。テントと言えばコールマンだったイメージがあります。
あとランタン。
異論は受け付けます(笑)
そしてキャプテンスタッグ。適度な価格帯で学生キャンパーにはありがたい存在でした。ホームセンターで取り扱いが多かったのも気楽に買えた一因ですよね。
スノーピークもシェラカップなどは大して変わらない値段で買えていたと記憶していますし、今でもその辺の小物は割と安いですよね。
田舎だからなのか、当時はスノーピークのテントなどはほとんど見かけなかったので、高い価格帯のメーカーというイメージも特にありませんでしたね。
スポーツ用品店でテントを見るときも、お目当てはコールマンだったから印象に残っていないのかもしれませんが。
SNS時代の今は、キャンプの楽しみ方として「映え」を重視することが増えたように感じます。その事自体はそれも楽しみ方のひとつとして、とても良いことだと思います。
その「映え」の為に、いつしかキャンプ用品界の高級ブランド路線となったスノーピークの製品で自分のキャンプ用品を揃える。SNSで「映え」をアピールする。
そんな流行りが一時期ありましたね。
全ての人に当てはまる訳ではありませんがアウトドアというジャンル的に、長い愛好家ほど質実剛健な商品・メーカーを選ぶ傾向はあると思います。
そして愛好家ほどアウトドアに行く回数も増えるので、コスパを意識するようになる。
良い物が高いのは当然として、安くても良い物があればそちらを選びます。
その分、浮いた費用はまたアウトドアに行く資金に回せますから。
その点、コロナ禍で新たに参入してきたユーザーは従来の愛好家ほど何回もアウトドアに来ていなかった層です。
コロナ禍の閉塞感からアウトドアに解放感を求め、インフルエンサーの「映え」たキャンプ用品やキャンプサイトの画像を見て、自分も!となる。
そんな層の顧客に、ブランディングされたスノーピーク製品は良く売れ、一時は定価以上の価格で転売される状況にまで至りました。
まあ買えなかったですよね、キャンプ用品。あれは凄かった。
コロナ禍直後は500円台まで下がったスノーピークの株価は9,000円程まで上がり2分割。その後に値を下げて現在に至るのですが、株価の上がり方も凄かったですね。
そしてスノーピークは鉄の町新潟県三条市産まれで、国内生産・国内品質が売りだったのに、海外生産に切り替えてしまった。
アウトドアに解放感を求めてきた人たちは、コロナ収束とともに元の生活スタイルに戻り、アウトドア用品を買わなくなった。
昔からの愛好家は、国内生産を辞めたスノーピーク製品に魅力を感じなくなってしまった。
そもそもアウトドア用品なんて短期間に何度も買い替えるものじゃない。
99%減益の要因はこの辺りにあるのかもしれません。
ただ、キャンプ「ブーム」は去りましたが、アウトドアの魅力を知り、ブームが過ぎても残る人がそれなりの数いるのだと感じています。
職業柄ほぼ平日にしかキャンプに行けませんが、明らかに平日キャンパーの数が増えています。ソロキャンの比率も増えていますね。
そういった方々が、長く続ける愛好家になっていくのでしょう。
そして愛好家たちに支持される商品を作れるメーカーとなれば、スノーピークも再浮上してくるのではないかと思います。
今の時代、Amazonで買える海外製の安い商品でもそれなりの品質を持っています。
消費者たちの目も肥えて、簡単には買ってもらえなくなっていくでしょう。
老舗のブランドとして、ぜひ愛好家を振り向かせる会社に復活してもらいたいですね。
ありがとうございました!