定年前に引退したい。

お金と趣味生活。時事ネタも。

スノーピーク上場廃止。上場廃止するとどうなる?

こんにちは、volです。

40代半ばの地方在住サラリーマンです。

 

スノーピークが上場廃止予定を発表しました。

先日記事を書いたばかりですが、引き続き記事にしたいと思います。

 

 

先日スノーピークについて書いた記事が割と多くの方に見て頂けているようです。

現在Google検索からの訪問では1番見てもらっている記事になりました。

ありがたいことです。

 

vol-log.com

 

つまりそれだけ、スノーピークの純利益99.9%減益。というのは大きく関心を集める出来事だったのだと思います。

そんな決算発表時には無かった、1回の四半期決算発表などよりインパクトの大きい

「上場廃止」

が後から発表されたことにより、株式は大きく混乱したようです。

 

衝撃的な99.9%減益の四半期決算発表で、800円台半ばを上下していた株価は700円台前半まで下落しました。

その後反発もあり800円台に値を戻していましたが、2月18日前後に外資によるTOBと上場廃止の報が流れました。

TOBの買取価格が1,250円ということで、19日から1,250円を目指して連続のストップ高となりました。

 

20日にはMBO(経営陣による買収)によって株式を非公開化すると正式に発表。

米投資ファンドのベインキャピタルと組んでTOBを行い、上場廃止をすることになる。

21日に寄り付き、買取価格の1,250円近辺で売買されて本日の取引を終えた。

といった流れですね。

 

超単純化すると

会社が上場して公開してる株を全て買い取って、上場廃止するよ。

だから今の株価は800円台だけど、1,250円で買い取るよ。

って話。

 

いまスノーピークの株を持っている方は、売却せずに持っていてもほぼ強制的に証券会社から売却されてしまうし、その後の手続きが面倒な場合もあるので

今のうちに1,250円前後で株式市場で売却しておくのが楽で良いでしょう

 

コロナ前2019年夏頃の株価が分割後価格で650円程なので、長く持っている株主は倍近い株価になっていることになりますね。

とはいえ、一時期は分割後4,000円以上の株価になっていた訳ですから、その頃に買ってくれた株主は損得まちまちでしょうか。

TOBは多くの場合で直近の株価より高い価格で実施されるので、発表されたとたんに株価が暴騰するというのは良くある話です。

ただ、今回は決算発表からわずか1週間ほどでのMBOとTOB発表ですから、スノーピークという会社の株主への姿勢としてはあまり褒められたものではない。という印象です。

決算発表時点で何も決まっていなかったワケは無いですからね。

あの決算に絶望して泣く泣く売却した株主は、この数日の暴騰をどんな気持ちで見ていたか。自己責任とはいえ、気の毒に感じます。それだけインパクトのある決算発表でしたから。

 

株価が長らく下降線をたどっていたからか、逆日歩が付くほどに空売りされていましたので、より混乱を招いたかもしれませんね。

ここ最近空売りをした方などは一気に1.5倍に株価が上がって大損でしょうし、800円台で打診でもなんでも買っていた方は、1.5倍近くの株価になりラッキー。

少なくとも通常の株の動きでは無いので、見ていて怖さを感じました。

 

さて、会社が株式を買い戻して上場を廃止する。ということは

株主を気にすることなく経営判断をして行ける。

ということになるので、今後は思い切った方針転換や施策を打ち出しやすくなると言えるでしょう。

ただ米投資ファンドと組んだということは、自己資金だけでMBOができなかったということ。つまりファンドから資金を借りてMBOを実施するので、今度は株主ではなく投資ファンドの意向を気にしながらの経営となる。

どうでしょうね。スノーピークという会社としては、正念場でしょうか。

 

同業で有名なキャプテンスタッグブランドのパール金属は、同じ新潟県拠点で非上場の会社です。有名企業でも非上場なところは多くありますね。

アウトドア業界としてはスノーピークは廃れて欲しくない会社でしょうし、アウトドア好きとしても、老舗としてしっかり存続して欲しい会社です。

投資家としては今回の姿勢を見ると、応援する気は失せますが(笑)

急成長から急減速、上場廃止と紆余曲折ありますが、今後も良い商品を作ってもらいたいと思います。

ありがとうございました!