定年前に引退したい。

お金と生活。時事ネタも。

FIREするなら60歳が最強と思う理由。

こんにちは、volです。

40代半ばの地方在住サラリーマンです。

 

今回は私が定年FIREを目指す中で、60歳という年齢がFIREするのに最強だな、と思うことを綴っていきます。

60歳未満のFIREに否定的ということではなく、すでに40代半ばの私がリアルに感じている事ですので、ご理解の上お読み頂けるとありがたいです。

 

厚生労働省によると

定年制を定めている企業は95.3%。

そのうち一律定年制を定めている企業は97.6%。

 

そして一律定年制の企業で

60歳を定年に定めている会社は

91.1%

61歳以上8.7%(65歳以上含む)

65歳以上6.2%

となり、

9割以上のサラリーマンが60歳で定年を迎えます。

 

そもそもFIREを目指す人は、何らかの理由を持って早く引退したいのですから、60歳じゃ遅いよ!それじゃただの定年だよ!と思うかもしれません。

 

まったくもってその通りなのですが、残念ながら今の日本ではほとんどの方が

60歳定年でも、賃金を得る為の労働から引退できない国

になっています。

 

私の勤める会社も、先輩方の多くが再雇用を選択しています。やりがい・社会との関わりなどを求めて働いている方もいますが、そういった先輩方に経済的な面だけなら引退できましたか?と聞くと、

やはり不安だ、手持ち資産的に無理だ

という返事が返ってきました。

住宅ローンがまだ終わっていないとか、下のお子さんがまだ大学生という返事もありました。

 

60歳のFIREが安心

退職金が満額もらえる。

60歳を定年と定めている以上、そこで退職した場合は退職金が満額もらえます。

定年前に退職する場合は勤続年数などから、それぞれの企業が割り出した金額の支給になります。

再雇用になると退職金が上乗せされる企業と、されない企業に分かれますが、上乗せされる企業でも60歳までより裁定基準が下がるようです。



確定拠出年金が引き出せる。

私の勤め先も確定拠出年金を退職金として採用しています。

これは退職時に退職金全額を支給するのではなく、毎月会社が一定額を従業員に積み立て、それを各個人が運用していく仕組みです。

万が一会社が倒産しても積み立て分の退職金がもらえますが、退職しても

60歳まで受け取れないことがデメリットです。

これを一括なり分割なりで受け取れます。

 

60代満期保険の払い込みが終わり始める。

現役で働いている間の備えとして、保険に加入している方は多いと思います。

様々な種類の保険がありますが、60代で満期・払い込みが終わる設定が多いようです。私が加入している保険も60歳で払い込みが終わります。

毎月の保険料支払いが無くなるというのは、引退するならありがたいです。

満期解約してお金に戻すこともできます。

 

厚生年金が多くもらえる。

定年前の退職でも要件を満たしていれば受給できますが、長く支払いを続けているほど多くもらえます。

22歳から働いて50歳まで払い込みした場合より、60歳まで払い込みした方が多くもらえるという事です。

再雇用を選択して働き続けた場合は、さらに多く受給できます。

 

年金受給開始までの時間が短く選択肢もある。

65歳から年金の受給が始まりますが、60歳であれば5年後には受給開始となるわけです。50歳引退であれば15年ありますから、より多くの資産を蓄えておかねばなりません。

そして先に述べた通り、60歳で引退した時より受給金額は一生涯少なくなります。

年金は60歳から繰り上げ受給することもできます。受給金額は約30%も大きく下がりますが、選択肢として手札にできます。

令和4年4月から緩和され、24%減となりました。

 

このように60歳未満でFIREした場合より、より多くの安心要素があります。

 

もちろん、できるだけ若く早い段階で、十分な資産を得てFIREすることが最良であることに変わりは無いと私も思います。

年金の金額や、退職金の事など気にしなくても良いだけの資産を築ければ関係ない話なのですが、多くの方がその域に到達できるかと言えば、なかなか難しいのではないでしょうか。

 

一方で、60歳以降は賃金の為の労働から引退する。という条件は、私のように40歳を過ぎた人でも目指せる高さのハードルだと思います。

 

私が今20代だったら、定年FIREを目指していたかと言えばおそらく「NO」だと思います。もっと早い段階でのFIREを目指すでしょう。

ただ、現実に今の私は40代で、十分な資産もありません。

だからこそ、定年FIREを目指して日々頑張りたいと思います。

ありがとうございました!